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  「国際共同声明を読み込む講座」の第3回目は1992年に開催された、いわゆる地球サミット(環境と開発に関する国際連合会議)から20年を経て、再びブラジルのリオデジャネイロで開催された「リオ+20」の文書を取り上げました。

  リオ+20の成果の是非自体は本講義での議論の対象ではありませんが、取り上げた文章(パラグラフ)から読み取れるいくつかのことは、第1回、第2回の講義で学んできた交渉時の取りまとめ方(文章上の修辞)のノウハウがそのまま反映していることを確認できたり、パラグラフの内容が必ずしも論理一貫性がない点で多方面に配慮(逆に言えば、1つの方向性を打ち出すに至るまで議論できなかった、あるいは対立が先鋭化していた)していることなどです。その対立具合からは、今後も同様の主張の対立がしばらくは併存するであろうことが予想されます。

  今回の講義の中では、1つのパラグラフを取り出し(パラグラフ56)、そのなかで一番ベースとなっているシンプルな主張について、参加者自身が実際に英文を作成してみた上で、個別の修辞句、挿入句などによりその主張の意味合いがどのように変化していくのか、別の立場に配慮することで当初の主張の「色濃さ」が薄められてゆくプロセスを体験してみました。これにより、単に読む英文として眺めているのと自分がドラフティングに関わって行く場合の感覚の違いを体験できたと思います。

  また、このように実際の議論の場を想定しつつ合意を目指して文章に手が加わって行く過程を体験した上で、今度は出来上がった文章から実際にさまざまな立場の主張がなされたであろう「順番」を推測してみるということも行いました(パラグラフ8)。こうした「順番」の推測を行うことでより現実の会議の状況に想像を膨らませることができます。

  さらに、もし自分がその場にいる当事者であればどのような反論を行うのか、反論の仕方/パターンについても簡単に触れました。自分の主張を通し、あるいは反論を適切に行うためには、論理的な主張が不可欠です。今回の講義で触れたのは、主張(反論)の際のチェックポイントとして1)主張の根拠が事実か価値判断か(事実の場合には出典の確認)、2)原因と結果の関係か、単なる相関関係か、3)同一の俎上で議論しているか(平仄はあっているか)、4)同一内容の繰り返しではないか、5)包含関係にないか等です。こうした、いわゆる「ロジカル・シンキング」は国際会議の場で行う発言には不可欠のものですので、今後も折りに触れて本講座で取り上げていきたいと思います。

  今回の「汗と涙の結晶」キーフレーズは、リオ+20が「成果がなかった」と評価される可能性も否定できない、骨抜きを重ねていると言える以下のセンテンスです。
“We affirm that there are different approaches, visions, models and tools available to each country, in accordance with its national circumstances and priorities, to achieve sustainable development in its three dimensions which is our overarching goal.”(para 56)”です。

講義資料(第3回レジュメ)
講義資料(リオ+20 共同声明 “The future we want”)
講義資料(参考:日本政府提案)

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