2017年 // ICB講演会の開催実績

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第68回ICB講演会 坂上学氏:「学術国際カンファレンスの運営から学んだこと」(12月20日実施)

<講師>
坂上 学 氏(法政大学経営学部教授)

<講演要旨>
これまで過去2回、学術的な国際会議であるAPIRA(アジア太平洋学際的会計研究カンファレンス)の準備委員会のメンバーとして、国際会議の運営に携わる経験を持つ機会を得ました。2回の国際会議の運営の経験を経た正直な感想は、まさに驚きの連続であったということです。同時に、さまざまな側面の自分のスキルを高めてくれ、かけがえのない友人と出会える機会を得て、現在の人生を豊かなものとしてくれました。
国際的な活動をおこなう際には、もちろん英語など語学力を磨くことが重要であることは言うまでもありません。しかしながら、語学以上に重要なのは、誠実に対応する気持ち、自分のバックグラウンドをしっかり持つこと、そして語学以外何か一芸に秀でることだと思っています。
講演では、実際の国際会議を運営する上で、あらかじめ知っていれば良かった点や、日本人が看過しがちではあるが配慮すべき点、そして取り越し苦労だったと感じた点など、なるべく具体例を示しながら紹介していただきました。

<講師略歴>
法政大学経営学部教授。博士(経営学)。専門分野は、財務会計、会計情報システム、電子開示システム。1989年3月早稲田大学社会科学部卒業。1991年3月早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。1994年3月早稲田大学大学院商学研究科博士課程中退。大阪市立大学より2017年9月、博士(経営学)の学位を授与される。1994年4月より大阪市立大学商学部助手として着任。その後、講師、助教授、大阪市立大学大学院経営学研究科准教授等を経て、2009年より現職。
Accounting, Auditing and Accountability Journal誌のAdvisory Boardメンバー、日本会計研究学会評議員、日本ディスクロージャー研究学会副会長、日本経営分析学会常任理事、日本社会関連会計学会理事、日本中小企業会計学会理事、日本簿記学会理事、日本証券アナリスト協会試験委員。

主な著書に、『事象アプローチによる会計ディスクロージャーの拡張』(中央経済社2016年)、 “The Impact of XBRL Adoption on the Information Environment: Evidence from Japan,” The Japanese Accounting Review, Vol. 4 (January 2015), pp. 49-74. (with Bai Zhenyang and Fumiko Takeda)、『新版 会計人のためのXBRL入門』(同文舘2011年)、 “Value Relevance of Profit Available for Dividend,” (with Shin’ya Okuda, and Atsushi Shiiba) Asia-Pacific Journal of Accounting & Economics, Vol. 17, 2010, pp. 41-56、『財務情報の利用可能性と簿記・会計の理論』(新田忠誓氏との共編著、森山書店2008年)などがある。

第67回ICB講演会 岡村治男氏:「日本人からグローバル人への道」(11月1日実施)

<講師>
岡村 治男 氏((株)グローバルプラン代表取締役)

<講演要旨>
グローバル化の波に流されて、危険なジャングルに丸腰で迷いこんだ感がある昨今の日本人ですが、一方でおもてなしの日本人、親切な日本人、海外のホテルで一番人気の日本人、世界一高信頼・高品質な製品を作る日本人でもあります。
私は宇宙船地球号の平和・維持にとって誠に貴重な智恵とノウハウを持っているのも我々日本人だと思います。
その根源はどこにあるか。我々には、外敵との戦いに翻弄され、断絶を繰り返してきた大陸の文明が紡ぎだすことのできなかった共生のノウハウがあります。
すべては繋がっているという感覚、競争の戒め、富の追求への懐疑なども日本の特徴だと思います。
講演ではグローバル世界の現状を理解し、日本と日本人が共有する価値観について考えました。

<講師略歴>
NTT伝送研究所、NEC海底事業部、コーニングDirectorをへて
現在、(株)グローバルプラン代表取締役。IECSC86C(光ファイバシステム)国際議長。
早稲田大学理工学術院客員教授、(独)産業技術総合研究所・客員研究員、
Corning Inc.(USA)シニアアドバイザ、ジョイオブワーク推進協会・副理事、
情報通信審議会専門委員。国際会議参加は200回を超える。
工学博士、MBA。
2012年から厳しい地形にも安く設置できる光ケーブルソリューションを提案し、ITU勧告L.1700, L.110草案のeditorとなり2016-2017年に出版に漕ぎ着けた。
2017年、ネパール政府がOkamura Modelとしてエベレスト山域への導入を発表。

第66回ICB講演会 松川智子氏 :「女性として華麗なキャリア・パスの実例~投資銀行、世界銀行を経て恋愛小説家へ~」(9月11日実施)<講師>
松川 智子 氏(元投資銀行、元世界銀行、恋愛小説家)

<講演要旨>
松川氏は、東京大学を卒業後、外銀勤務、米国でMBA取得、投資銀行勤務を経て、1993年から一昨年末まで22年間に亘ってワシントンにある世界銀行に勤務されました。
そこではプロジェクト・ファイナンスや保証業務を通して途上国の経済発展に寄与されるとともに、世界銀行専務理事を補佐して世銀の経営全般にも関与されました。
一方、ワシントン時代にペンネームで恋愛小説を発表し、世界銀行からの退官・帰国を機会に本格的に作家活動を始められ、既に単行本を2冊商業出版されています。
今回のICB講演会では、先生のこれまでの多彩なグローバルなご経験を振り返り、開発援助の最前線でのお話、国際機関で活躍するための秘訣、日本が国際社会で存在感を発揮する方法、グローバル時代を生きるためのヒント等についてご自身の苦労話を含めて幅広く聞かせていただきました。
また、国際金融の世界から恋愛小説家への華麗な転身についても、その動機、決断のきっかけ等についても率直なお話をいただきました。
異なる世界への転身はどうやって実現したのか? これからの自分の人生を模索されている方々にとって大変興味深いお話の数々を聞くことができました

<講師略歴>
東京大学教養学部教養学科国際関係論分科卒業、スタンフォード大学経営大学院修士(MBA)。
チェース・マンハッタン銀行、シティー銀行、モルガン・スタンレー証券を経て、1993年以降、ワシントンの世界銀行に勤務。
プロジェクト・ファイナンス及び保証業務上級担当官として民活インフラをはじめ民間資金導入を主体とする途上国支援に従事(英文の専門著書多数あり。)
また、専務理事室プリンシパル補佐官等として、インフラや環境、民活、ナレッジ戦略等のSustainable Development Networkの分野で専務理事を補佐。2016年より、東京にて小説執筆活動に専念。
https://blogs.yahoo.co.jp/aikawaakihome

第65回ICB講演会 樋口知香氏 :「ダンスは最強の国際言語 ~自ら変化を起こす機会を追い求めて~」(7月18日実施)

<講師>
樋口 知香 氏(オープンロードアソシエイツ株式会社 執行役員)

<講演要旨>
樋口さんから ICB講演会について、次のメッセージを頂戴しています。
これからグローバルな活躍を目指す方々はもちろん、ご自分の人生を見直すきっかけを探している方々やご自分の進むべき道を模索しておられる方々にとっても、大変貴重で有益な講演会になりました。
「他人から見れば、私の人生は日米の間を行ったり来たりして、点から点のようにつながりのないことを気が赴くままにやってきたように見えるらしい。しかし、私にはその点と点のすべてが繋がった線のように見えている。もちろん、進むべき道がいつもはっきりと見えていたわけではない。何かを選べば何かを捨てることになる。それが怖かった時も多々あった。
私がこれまでこのような選択を自分で決められてきたのはなぜだろうか?
さまざまな方々との出会いや偶然とも言えるチャンスとの遭遇も重要であった。しかし、我ながら、取り敢えずやってみようと思う「適度な行動力」と自ら何らかの変化を起こせる人間になりたいと願ってきた「欲望とも呼べる気力」があったからではないかと思っている。幼い頃からダンスが好きだった理由もそこにあるような気がしている。
グローバルに活躍できる人間になるための道筋は一本ではなく、正解が一つだけあるわけではないと思う。しかし、一人ひとりが自分の道を選択していくうえで、どうしても大事なことというものはあるように思う。それは何だろうか?
今回の講演では、変化を起こす機会を模索している方々や変化を起こすことに興味を持っておられる方々と私の経験を共有出来たら幸いです。そして、講演を聞かれた方々に対して、何らかの行動を起こそうと思う元気や勇気を、少しでも感じられるきっかけが提供できたとすれば嬉しく思います。」

<講師略歴>
樋口さんは東京都のご出身。
国際基督教大学で国際経営学を学んだ後、米国スタンフォード大学で教育学の修士号を取得されました。その後、シリコンバレーにある米国系ヘッジファンドで5年間勤務の後、2008年から仲間たちと共に International School of Asia, Karuizawa (ISAK:代表理事 小林りん氏) の設立準備に参画し、2014年に開校した同校のプロトタイプとなるサマースクールの企画運営に携わりました。
さらに2010年には、ニューヨークで株式会社朝日ネットの米国法人を設立、役員に就任し、自社開発した教育機関向けクラウド型システム「manaba」の日本を除く地域でのマーケティング・営業を担当しました。
その後、2014年には通算10年に及ぶ米国生活に終止符を打ち帰国し、オープンロードアソシエイツ株式会社を立ち上げ、執行役員に就任されました。
現在は同社で、会員2.5万人を擁する老舗ダンススクール「BROADWAY DANCE CENTER」やマシンピラティス専門スタジオ「BDC PILTATES」の運営をするとともに、幼い頃から好きだったダンスの公演制作の責任者を務められています。

第64回ICB講演会 渡邉芳樹氏 : 「福祉国家スウェーデンの人と社会(国際的視点からの示唆)」(6月6日実施)

<講師>
渡邉 芳樹 氏(前スウェーデン特命全権大使)

<講演要旨>
かつては海外勤務は有害無益とさえ言われた国内政策・行政分野を基盤にしながらも、縁あって国際人材育成最先進国ともいわれるスウェーデンに二度、6年間にわたり勤務した経験から、今日では政治・経済・行政、更には福祉や文化芸術・スポーツなどあらゆる分野で国際人材が必須の時代になっていることを実感する。

真にその広い視野と行動力が求められている。
単に言語や外交・防衛・科学 技術・金融・貿易・イベントなど個別の専門分野ですぐれた才能を発揮できる国際人材だけでなく、国内外両面にわたる情報力、分析力、理解力、説得力、人間力を兼ね備えた総合国際人材も必要性を高めている。
変動激しい21世紀を生き抜く持続可能な社会・国家・民族と個人とはどのようなものか、福祉国家スウェーデンの人と社会の基本である自律(立)と平等の真の意義と国家戦略を知ることで、何がしか教訓を得られるものと信ずる。

<講師略歴>
1953年北海道生まれ。
1975年東京大学法学部卒業
1975年厚生省入省。
2003年年金担当審議官、
2004年から異例の5年にわたる年金局長、その後最後の社会保険庁長官として同庁廃止と日本年金機構立ち上げまで6年半にわたり公的年金分野を担当。
他に、医療保険・老人保健・介護分野で約11年間、多くの制度改革に参画。
大臣官房6年、子育て支援・児童福祉分野で2年半、内閣官房2年等の勤務など。
1984~87年在スウェーデン日本国大使館書記官、
2010~13年駐スウェーデン日本国特命全権大使と計6年余りのスウェーデン勤務。
現在、日本生命保険相互会社顧問、日本赤十字看護大学客員教授、
(社福)愛成会アール・ブリュット担当顧問、(社)世界貿易センター理事等

著書
「スウェーデンの社会保障」(共著)(東京大学出版会 1987年)
「スーパーモデル・スウェーデン~ 変容を続ける福祉国家~」(法研 2013年)
「分岐点~皆保険皆年金は結果か政策か~」(社会保険実務研究所 2011年)
「分岐点~年金改革:大きな到達点の実像と課題~」(同上 2016年)
「福祉国家スウェーデンの辿った道と我が国の姿」(共済新報2016年1月号)
その他、雑誌等寄稿多数。

第63回ICB講演会 中室牧子氏 :「日本銀行、世界銀行を経て政策に貢献するエコノミストへ」(5月8日実施)

<講師>
中室 牧子 氏(慶應義塾大学 総合政策学部 准教授)

<講演要旨>
中室先生は、慶應義塾大学を卒業後、日本銀行に就職。その後、コロンビア大学で博士号(PhD)を取得、世界銀行勤務を経て、2013年から慶應義塾大学総合政策学部で教壇に立たれています。専門は教育経済学で、産業構造審議会、行政改革会議(歳出改革WG)などで有識者委員を務められ、昨年までは教育再生実行会議にも参加された新進気鋭のエコノミストです。
ご著書の「『学力』の経済学」は30万部のベストセラーとなり、ビジネス書大賞2016年準大賞を受賞され、マスコミ等に数多く登場されたのを目にされた方も多いと思います。最近出版された「『原因と結果』の経済学」も世の中にあふれる「根拠のない通説」にだまされないようデータから真実を見抜く方法を解説するなどデータ氾濫時代必読の書と言われています。
今回のICB講演会では先生のこれまでの人生を振り返り、大学在学中に「経済ってそういうことだったのか会議」をベストセラーに持つ竹中平蔵氏に師事し、
・経済学の知見で政策形成への貢献を目指すに至った動機、
・日本銀行勤務を経て米国留学をすることとなった経緯と留学中に学んだこと
・世界銀行エコノミストとなったいきさつ および そこでのご経験、
・現在の専門である教育経済学を研究するに至った理由
等、幅広いお話を聞かせて頂きました。
現在、若手エコノミストとして大活躍中の先生が、どのようにしてその道を探されたのか、そこに至るまでどんな楽しみ、苦しみ、模索があったのか、様々な苦労をどうやって乗り越えられたのか、また、ご自身の経験を踏まえて、将来グローバル人材となるためには今、自分のどこに投資したら良いのか、教育の効果を高めるためには何が良いのか等々、興味深いお話の数々を聞くことができました。
これからグローバルな活躍を目指す若い方々はもちろん、お子さんをグローバル人材として育てたい方にとっても大変貴重で有益な講演会になりました。

<講師略歴>
慶應義塾大学 総合政策学部准教授
1975年生まれ
慶應義塾大学環境情報学部卒業。コロンビア大学にてMPA(公共政策学修士号)及びPhD(教育経済学博士号)を取得。
日本銀行、世界銀行、東北大学を経て2013年より現職。

第62回ICB講演会 鶴沢宗文氏 「企業の海外駐在経験から見たグローバル人財への提言」(2月17日実施)

<講師>
鶴沢 宗文 氏(KDDI 標準化推進室 副室長)

<講演要旨>
人や企業の国際化の重要性が普遍的に唱えられる一方、外国人との接し方や海外での仕事の成否に関しては個人の知見や経験に拠るところが大きく、企業においても体系的な育成プログラムなどは少ない。

優しさや明るさといった人間的な魅力という万国共通の人物評価とは別に、言葉や宗教等の文化的背景の違いに基づく商習慣や思考パターンの相違を深く理解していないと、ビジネスや国際的協調作業の中では相互理解を得られない。

本講演では講師のヨーロッパ駐在経験を基に、海外で暮らしながら多種多様な人びとと協調して仕事をすることの難しさや楽しさについて論じ、これから世界で活躍して頂きたい若者に持ってほしい心構えと送り出す側の大人たちに留意頂きたい点についてお話しいただきました。

<講師略歴>
KDDI株式会社 技術開発本部標準化推進室 副室長
元KDDI ジュネーブ事務所長
博士(工学)

職歴:
1994年KDDI(当時KDD)入社
KDDI研究所で光通信ネットワークシステムの研究に従事
2003年~ Metro Ethernet Forum (MEF), Internet Engineering Task Force(IETF)およびGSM Association (GSMA)などの
業界フォーラムにおいて複数のフォーラム標準仕様の策定を行う。
2010-16年 技術標準化活動と新技術調査のためにスイス・ジュネーブに駐在

第61回ICB講演会 鳥飼玖美子氏 「グローバル人材育成政策と英語教育」(1月20日実施)
<講師>
鳥飼 玖美子 氏 (立教大学名誉教授)

<講演要旨>
「グローバル人材育成」政策は、2012年の政府文書から始まり、翌年には政府教育再生実行会議で検討され、同年12月には文科省の英語教育政策に反映されました。
大学においては「スーパーグローバル大学事業」として、また 初等中等教育においては次期学習指導要領に生かされ、日本の教育は大きな波に押し流されつつあります。
本講演では、「グローバル人材育成」政策の内実と、その政策を受けての大学教育および英語教育がどのように変貌しつつあるかを、批判的な視点から論じていただきました。

<講師略歴>
立教大学名誉教授

職歴:
NHK「ニュースで英会話」監修およびテレビ/ラジオ講師(2009~現在)。
立教大学教授(1997-2014)
東京大学大学院客員教授、順天堂大学特任教授、国立国語研究所客員教授。
文科省ユネスコ国内委員会、中央教育審議会留学部会、大学設置審議会、国土交通省観光政策審議会委員、日本コングレス・コンベンション・ビューロー会長(2002-2008)、
日本通訳翻訳学会会長(2004~2010)等を経て、
現在、内閣府政府広報アドバイザー、日本学術会議連携会員、(公財)中央教育研究所理事、国際文化学会常任理事。

学歴:
東洋英和女学院高等部在学中にAFS生として米国ニュージャージ-州に留学。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。
コロンビア大学大学院修士課程修了、サウサンプトン大学大学院人文学研究科博士課程修了 (Ph.D.)

専門分野:
言語コミュニケーション論、英語教育論、通訳翻訳学

近著
『本物の英語力』(講談社現代新書、2016)
『英語教育論争から考える』(みすず書房、2014)
『戦後史の中の英語と私』(みすず書房、2013)
「グローバリゼーションの中の英語教育?国際共通語としての英語をどう考えるか」『シリーズ大学 第1巻 グローバリゼーション、社会変動と大学』(岩波書店、2013)
『「英語公用語」は何が問題か』(角川書店、2010)
『通訳者と戦後日米外交』(みすず書房、2007)
『歴史をかえた誤訳』(新潮文庫、1998/2004)他

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