2018年 // ICB講演会の開催実績

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第79回ICB講演会「開発援助の潮流はどのように決まるのか? 現場及び舞台裏からの報告」

<講師>
荒川 博人 氏

<講演要旨>
・開発途上国の健全な開発は日本にとって死活的に重要であり、これに関わっている開発援助の現実をレビューする。 近年、この開発援助をとりまく環境やプレーヤーは多岐にわたっており、これらがお互いに影響しあっている。就中、近年は国際開発機関(世界銀行、IMF、アジア開発銀行、OECDなど)のみならず、民間企業、CSOsや各種財団、大学・研究機関(アカデミア)なども重要な役割を果たしている。
・この状況下で、開発援助を途上国への資源の移転という視点からのみで見るのではなく、具体的な開発援助の潮流やそのロジックなどがどのように議論され、最終的には政策リフォームや現実のプロジェクト実施ということに繋がるのかを見ていく。また、一連のこれらの背景として、理論的枠組みレベルでの国際場裏での競争から現場での地道なプロジェクト実践までが、どのようにつながっているのか、さらに上記の多様なプレーヤーがどのように協調という名のもとに、競争しながら具体的な開発援助を実施しているのかを筆者の実際の現場での経験をベースに議論する。 これらのレビューや議論から見えてくるものは如何?

<講師略歴>
1976年 海外経済協力基金(OECF)採用
1982年 同マニラ駐在員
1987年 同ニューデリー次席駐在員
1995年 同ワシントン首席駐在員
1999年 国際協力銀行(JBIC)開発第2部次長
2003年 同開発業務部長
2005年 同専任審議役
2007年 同開発金融研究所長
2008年 国際協力機構(JICA)上級審議役
2012年 同理事
2014年 住友商事顧問
2018年 同社退任

第78回ICB講演会「人類と共にアフリカから世界に広がった白血病ウイルス―日本人の100人に1人が感染し、毎年1200人が死亡―」

<講師>
渡邉 俊樹 氏

<講演要旨>
私は、大学や研究所で、人の白血病・リンパ腫を引きおこす癌ウイルス(HTLV-1)と、それが原因となる白血病・リンパ腫(ATL)の研究を30年以上にわたって行ってきました。このウイルスは1980年に日本と米国でほぼ同時に発見され、エイズウイルスの発見に大きく貢献いたしました。また、我が国ではこのウイルスが引き起こす白血病を1977年に世界で初めて発見して報告しておりました。これらの経緯から、このウイルスや疾患の研究は、欧米と競争しながらも、常に我が国が世界をリードしてまいりました。
私は1982年からこの領域で仕事をしてまいりました。
医学やその基礎研究の世界には国境はなく、研究成果の発表は英語が共通語であり、英語による情報発信とコミュニケーションは医学領域で仕事をする上では大前提となります。また、研究の展開やその成果を応用した治療法の開発は必然的に国際的にならざるを得ないことを実感しております。従いまして、大学や研究機関で医学・医療の領域で仕事をするには、国際的なコミュニティにおいて正しく自己表現を行い、コミュニケーションをとりながら、世界の研究者・医師と連携して仕事を進めることが求められていると考えます。
本講演では、私の研究領域の歴史と現在までの成果をご紹介しながら、それらがどのよう様にして世界と繋がっているか、また、国際的な医学研究のコミュニティの一員として、国際的な連携のもとで仕事を進めているという現状をご紹介いただきました。

<講師略歴>
東京大学医学部医学科卒業、東京大学医学部第4内科助手、)東京大学医科学研究所助教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、専攻長、
2016年から東京大学名誉教授、長崎大学客員教授、聖マリアンナ医科大学大学院先端医療開発学分野  特任教授
2013年より日本HTLV-1学会 初代理事長
2001年より国際レトロウイルス学会(International Retrovirology Association, IRVA)理事、第13回(2007年)国際ヒトレトロウイルス学会 学術集会会長、2017〜2021年 国際レトロウイルス学会 理事長
2006年より国際比較白血病学会 (International Association for Comparative Research of Leukemia and Related Diseases, IACRLRD) 理事、209~2011年理事長、第25回シンポジウム会長
2010年〜「HTLV-1特命チーム」(内閣府)メンバー
2011年〜 厚生労働省「HTLV-1対策推進協議会」座長
2015年〜 厚生労働省「希少がん医療・支援のあり方に関する検討会」委員

受賞歴
2007年  International Retrovirology Association (IRVA), David McFarlin Award 受賞
2008年  第13回比較腫瘍学 常陸宮賞 受賞

第77回ICB講演会「新聞記者、国連職員を経験した大学教員が語るリーダーシップとは? ~ハワイEast West Center からの学び~」

<講師>
安部 由紀子 氏

<講演要旨>
私のこれまでの人生は「地方」と「国際」という一見相反するような二つのキーワードが密接に交錯しています。高校まで大分県の公立校で過ごし、周囲は田んぼや山に囲まれた環境でした。大学在学中にバングラデシュで初等教育、女性支援をするNGOに携わり、「貧困を減らし、多くの人が幸せになる社会づくりに貢献する」という思いを抱きました。その後、新聞記者、国連職員、米国のシンクタンクフェロー、大学教員といったキャリアパスを歩んできましたが、その思いは常に同じです。

新聞記者時代は、国際会議やFIFAワールドカップ、途上国での取材などを通して世界の動きと向き合う機会も多くありましたが、同時に地方都市からも多くのことを学びました。特に沖縄では米軍基地と日米安保、沖縄戦や米国による統治の歴史など、社会的にも、歴史的にも、文化的にも特異性のある実情を知ったことで日本や世界の動きがよりよく見えるようになりました。ほかにも限界集落、地方経済、公害、災害復興におけるコミュニティのあり方など、日本の地方が抱える課題は、世界が抱える課題と共通することを実感しました。逆に、「人のつながり」「一村一品」など地方の強みも世界で共通すると感じています。

次に、国連(UNDP)では、ニュージーランドの首相を3期約9年間務めたヘレン・クラーク総裁(当時)のリーダーシップのもとで7年間、仕事をし、多くのことを学びました。国連では多くの女性職員が活躍しており、人は経験を積み、自己を磨き、機会を与えられれば、性別に関係なく、能力を発揮できるということも実感しました。

昨年は、ハワイにある米国政府系シンクタンクEast West Center のリーダーシップフェローに選抜され、アジア太平洋地域の15か国23 人の同期フェローとともに、9か月間に渡るプロフェッショナル・トレーニングを受けました。East West Center は1960年に戦後の東西(米国とアジア太平洋)の平和を願ってハワイに設立された機関で、アジア太平洋地域を中心に6万5000人の人材育成に貢献し、ネットワークを構築しています。これまでリーダーシップは机上で学ぶものではなく、現場で実践するものという認識がありましたが、ここで新たな思考方法や実例を学ぶ中で、たくさんの気づき、収穫がありました。

今年4月からはこれまでの経験を活かし、大学においてもリーダーシップ・トレーニングを講義の中に織り込み、グローバルに活躍できる人材育成に尽力しています。最初の講義で”If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.”というアフリカの諺を学生に紹介し、クラスで学ぶ利点を生かし、多様な価値観に触れ、チームの大切さを知ってもらいたいと伝えています。チームが力を発揮するには、一人ひとりの心理的安全性(Psychological Safety)が必要で、誰もが自由に意見を言える空間をつくれるよう学生たちと一緒に取り組んでいます。

<講師略歴>
東京女子大学英米文学科卒業。早稲田大学アジア太平洋研究科(国際関係)修了。
大学在学中にバングラデシュで初等教育支援をする NGOアジアキリスト教教育基金(ACEF)のスタディーツアーに参加したことがきっかけで、国際協力に関心を持つ。
読売新聞記者、国連開発計画(UNDP)広報職員、米国政府系シンクタンクEast West Center のリーダーシップフェロー を経て、2018 年 4 月から東京女子大学現代教養学部准教授。現在、ACEF 評議委員も務める。

(著書)
『物語の中のふるさと』 (読売新聞西部本社編、海鳥社)

第76回ICB講演会「国際公務員というキャリア~人事専門家による見かた~」

<講師>
小島 晶子 氏

<講演要旨>
国際公務員は、国際社会の公益のためにグローバルな視野を持って中立的な立場で働く国際機関の職員です。国際機関といっても様々な職場があり、様々な職種があります。多くの場合に共通しているのは多様性、可動性、そして変化に富んだ職場であり、刺激的でやり甲斐のある仕事を提供しているということです。

私はいろいろな国際機関の人材開発、管理を30年近く担当し、多様なキャリアを目のあたりにしてきました。激しい競争に勝ち抜いて採用され、専門性を高めながらキャリアを展開していく道は平坦ではありません。国際機関でたくましく生き残り、成功された方々も、初心を貫けず、結局辞めていった方々もいます。
自分で切り開いて行くという点が国際公務員キャリアの魅力であり、チャレンジでもあります。

今回の講演では、私のこれまでの体験から得た、国際機関のキャリアとは何か、というお話をしたいと思います。国際機関の人事を実際に担当した者ならではのユニークな情報を参考にして、国際公務員キャリアについての認識を深めることができました。
この講演で国際公務員という仕事が挑戦する価値のある魅力的なものだということをお伝えいただきました。

<講師略歴>
学歴:ウエブスター大学(アメリカ)経済、経営修士
ヌーシャテル大学(スイス)フランス文学
ジュネーブ大学(スイス)人材開発

職歴:1982-2010 UNHCR、UNOG(国連欧州本部)、ITU、OECD、各人事部に勤務 
2010-2016 UNISDR、WIPO, DNDi、SotelGui、 各人材コンサルタント
2016-   School for International Training SIT Geneva Campus, 学習院女子大学、
外務省、ジュネーブ国際機関邦人職員会、京都大学等講師

“キャリア国際機関”www.careerkokusai.com 創始者

第75回ICB講演会 「グローバルに通じるビジネススタンダードとは~世界のトップビジネスマンが集うNYで培ったもの~」(9月7日実施)

<講師>
酒井 レオ 氏(Pursue Your Dream Foundation創業者)

<講演要旨>
酒井氏はニューヨーク・タイムズスクエア地区で日本人両親の家庭に育ったジャパニーズ・アメリカンです。

小さい頃からアメリカにいれば日本人として見られ、日本にいればアメリカ人として見られるコンプレックスをバネに、日米社会に何か貢献する事ができる人間を目指そうと、大学卒業後、ニューヨークで金融の世界に就職しました。また、個人の力では届かないことを実現するために、コミュニケーションの重要さを学ぶ機会に恵まれ、大手銀行バンク・オブ・アメリカで社内全米トップ営業成績を獲得するまでになりました。

ニューヨークはいろいろな人種、国々の方が集まるので独特な開放感があり、訪れる人をワクワクさせます。しかし、いざこの地で、各々の夢に向かって挑戦しようとすると、非常に困難な局面に立たされてしまうのを日本人に限らず多く見てきました。そのような中、かねてより考えていた自分なりの社会貢献活動の実現化へのヒントを発見し、バンク・オブ・アメリカに在籍中の2007年、リーダー育成スクールを運営するNPO法人Pursue Your Dream Foundationを設立しました。

PYDは、酒井氏がこれまで学んだことや人的ネットワークを活かして、ニューヨークにやってくる全ての人種、国々の方が、あらゆるストレスから解放され、夢実現のプロセスを体感していただけるようなリーダー育成スクールです。他の教育機関と独自性を出すために、私達のカリキュラムでは、受講生同志が互いに競い、サポートしあうコミュニティ作りを重視しています。

日本人は与えられた仕事に対する忠誠心や真面目さでは評価が高いのにも関わらず、自ら発信するコミュニケーション力が学べる教育環境が整備されてこなかったために、国際的な舞台で活躍するチャンスが目の前にある事さえ、残念ながら気付いていません。とことん仕事にチャレンジしたい方にとって、私達のコミュニティを通じてネガティブなストレスを感じる事なく、「リーダーシップ」「創造性」を習得していただき、ニューヨークの金融界、ショービズ界、メディア界、ホスピタリティ業界などに送り出したいと思い、日本での開校に至りました。

<講師略歴>
ワシントン大学ビジネスマネージメント専攻を卒業後、JPモルガンを経て、コマース銀行にてマネージメント・デベロップメント・アソシエーツプログラム(MDA)を卒業し、そのまま管理職に就く。その後、転職先のバンク・オブ・アメリカにおいて2007年全米営業成績1位(バンカメ歴代最年少)という成績を残し、社内各賞を多数受賞。
並行して2007年、アメリカンドリームを掴みに渡米してくる全ての人たちを応援したいという気持ちからNPO法人Pursue Your Dream Foundation(PYD)を設立。これまで留学生・駐在員など3,000名以上がイベントやプログラムに参加するまでに成長。2010年1月、日本にグローバルスタンダードを獲得するリーダー人材育成のための教育機関「PYDジャパン」を設立。

(著書)
NY式「超一流の営業」の基本 (朝日新聞出版)
全米No.1バンカーが教える最強の気くばり (サンマーク出版)

第74回ICB講演会 「途上国の現場からのエビデンス:世界をより健康にするために」(7月17日実施)

<講師>
蜂矢 正彦 氏(国立国際医療研究センター)

<講演要旨>
大学を卒業後、病院を中心に臨床小児科医師として13年間働きました。この間実験室でウイルスのDNAを研究したり、小児科医が不在の地区で働く機会がありました。いろいろな経験を通して、患者さんの診断・治療には基礎研究を学ぶこと、社会について知ることが重要だと意識し今に至ります。
その後興味のあった開発途上国で働くことになりました。モンゴルでJICAの予防接種事業に携わった際、偶然にも麻疹(はしか)大流行に遭遇し、「なぜ予防接種をしているのに流行が起こったのか」「どうすれば大流行が防げたのか」、モンゴルの官僚や世界の専門家たちと議論しました。大流行の原因を解明して、2度と起こらないようにしたい、という気持ちで大学院に留学しました。
これまで約20ヵ国で仕事しましたが、開発途上国の現場を歩き回るといつも発見があります。その発見が一部の国や地域だけではなく、途上国に共通する課題であれば、共通する解決法があるかもしれません。途上国のフィールドでエビデンスを積み重ね、より良い政策作りに貢献し、その結果世界の人々がより健康になれば、という思いで活動しています。

<講師略歴>
1989年 東邦大学医学部卒業。東邦大学医療センター大森病院で小児科研修。総合病院、診療所、保健所で予防接種、臨床に従事しつつ、伊豆大島、根室市で小児科無医村を経験。
2002年 モンゴルでJICA予防接種事業に5ヵ月間携わり、公衆衛生の面白さに目覚める。
2003~2005年 ハーバード公衆衛生大学院留学、マサチューセッツ州保健局勤務。
2006年 国立国際医療研究センターに入職、以後アジア、アフリカで公衆衛生事業、研究に従事。

(最近の主な論文)
1. Kitamura T, et al. Assessment of temperatures in the vaccine cold chain in two provinces in Lao PDR: a cross-sectional pilot study. BMC Res Notes 2018: 11; 261ワクチンの輸送中に温度を測定したところ、予想外に高温や低温に曝されていた
2. Hachiya M, et al. Evaluation of nationwide supplementary immunization in Lao PDR: Population-based seroprevalence survey of anti-measles and anti-rubella IgG in children and adults, mathematical modelling and a stability testing of the vaccine. PLoS One. 2018 29: 13; e0194931
麻疹風疹混合ワクチンの効果を調べたところ、麻疹の免疫がついていなかった
3. Komada K, et al. Seroprevalence of chronic hepatitis B, as determined from dried blood spots, among children and their mothers in central Lao PDR: A multistage, stratified cluster sampling survey. Int J Infect Dis 36: 21-26; 2015
B型肝炎の有病率は従来考えられていたより低く、成人で4.1%、小児で2.1%であった

第73回ICB講演会 「これまでのキャリアを振り返って:『見えざる手』と『つかみ取る手』」(6月22日実施)

<講師>
齋藤 潤 氏(国際基督教大学教養学部客員教授)

<講演要旨>
海外経験豊富で、わかりやすい景気判断、経済分析で定評のある斎藤先生から、ご自身がグローバルなエコノミストとして活躍されるようになった足跡を辿りつつ、我が国経済や世界経済の現状についての解説にも触れたお話頂きました。

<講師略歴>
1978年、東京大学大学院経済学研究科修士課程修了後、経済企画庁に入庁。
英国オックスフォード大学大学院留学の後、国際通貨基金(IMF)エコノミスト、日本経済研究センター主任研究員、内閣府参事官(企画・経済対策担当)、大臣官房審議官(経済財政運営担当)、計量分析室長等を歴任。
2007年から2012年にかけて政策統括官(経済財政分析担当)として月例経済報告、経済財政白書等の取りまとめなど、景気判断・経済分析に従事。
2012年より日本経済研究センター研究顧問、東京大学公共政策大学院非常勤講師、慶應義塾大学大学院商学研究科特任教授等を兼務。
2016年より国際基督教大学教養学部客員教授に就任。

(最近の主な著書・論文)
2013年 『超成熟社会発展の経済学』(共編著)、慶應義塾大学出版会。
2014年 『2035年の経済社会とイノベーション』(共編著)、同上。
2016年 『超高齢・人口減少社会のイノベーション』(共編著)、同上。
2017年  “Japan’s Economy and Policy in a Global Context: Postwar Experience and Prospects for the 21st Century,” in Michael J. Green and Zack Cooper (eds.), Postwar Japan: Growth, Security, and Uncertainty since 1945, Center for Strategic and International Studies (CSIS), Rowan & Littlefield, 2017

第72回ICB講演会 「『国際競争』と『ケア』は両立するのか~日本での生活とグローバルキャリア」(5月22日実施)

<講師>
伊藤 由希子 氏(津田塾大学総合政策学部教授)

<講演要旨>
伊藤由希子氏は、2001年に大学の経済学部を卒業後、米国の博士課程(Ph.D)に直接留学、米・豪の大学研究所や国際機関のインターン経験を経て帰国。現在は津田塾大学総合政策学部教授として、日本の大学に籍を置きながら、研究者として国際競争をこなす道を模索しておられます。また行政改革や経済・財政一体改革といった国の政策に対して、研究者の立場からモニタリングする活動にも邁進されています。

グローバル・キャリアというのは、組織の中の一部の目立つ人だけのものではありません。日本で日常生活を送る大多数の社会人にとっても、海外への発信、海外人材との競争が当たり前の出来事になっていくでしょう。とはいえ、結婚・出産・介護といった身近なライフイベントに直面し、キャリアを模索していても、心身ともに「立ちすくむ=身動きができない」こともまたあるでしょう。

家庭の中で「ケア」をする役割が女性に求められることの多い日本では、女性は特に仕事で「競争」することに対して限界を感じることもあるでしょうし、その逆で、仕事で「競争」を追求するあまり、「ケア」は諦めたくなることもあるでしょう。

大切なのは、その「正解」を出すことではなく、「自分のバックグラウンドやオリジナリティを活かす方策を柔軟に模索し、努力を止めないこと」である、と伊藤氏は振り返ります。

今回のご講演では、20歳の頃から現在までの約20年間の失敗体験・達成経験を振り返りながら語っていただきました。

<講師略歴>
2001  東京大学経済学部卒業
2001   オーストラリア国立大学研究員を経て、米国ブラウン大学博士課程に進学
2003~04 国際通貨基金にてインターン
2001~06 米国ブラウン大学博士課程修了(Ph.D.)
2006   東京経済大学経済学部専任講師
2009   東京学芸大学人文社会科学系准教授
2017  津田塾大学総合政策学部准教授
2018   津田塾大学総合政策学部教授
現在、経済・財政一体改革推進委員会(経済財政諮問会議)の委員や歳出改革ワーキンググループ(行政改革推進会議)の委員も務める。

(論文・著書)
“Rationale and Descriptive Analysis of Specific Health Guidance: the Nationwide Lifestyle Intervention Program Targeting Metabolic Syndrome in Japan” Kazuyo Tsushita, Akiko S Hosler, Katsuyuki Miura, Yukiko Ito, Takashi Fukuda, Akihiko Kitamura, Kozo Tatara, Journal of Atherosclerosis and Thrombosis, Volume 25 (2018) Issue 4 308-322.
「現代経済学の潮流2017」(分担執筆)、井伊雅子・原千秋・松島斉編著、2017年、東洋経済新報社
「国際経済学のフロンティア」(分担執筆)、木村福成・椋寛編著、2016年、東京大学出版会

第71回ICB講演会 「損をしないための国際マナー」(4月25日実施)

<講師>
松平 恒和 氏(NPO法人 国際人材創出支援センター 理事長)

<講演要旨>
海外駐在、留学、国際会議等々、大事なときにちょっと戸惑う外国の習慣やマナー。
・くしゃみと鼻かみ。気を遣うのはどっち?
・ディナーに招かれたら、どう対応する?
・宴席での「お酌」は良い?悪い?
・日本人が苦手といわれる社交はどうすればよい?
ちょっとした知識でも知っていれば、恥をかかないで済み、余計な損を避けられます。

普段なかなか知る機会に恵まれない日本と海外におけるマナーや習慣の違いを、楽しみながら知る機会となりました。

<講師略歴>
東京都出身
1969年 学習院大学卒業、国際電信電話株式会社(現 KDDI)に入社。
ジュネーブ事務所駐在、企画室長、取締役国際部長、KDD総研代表取締役社長、KDDI常務取締役国際本部長等を歴任。
この間、1984年から2000年まで国際電気通信連合(ITU)で研究員会副議長・議長を長く務める。
同社退社後、C2C Pte.Ltd(シンガポール)最高経営責任者(2002-03)、早稲田大学客員教授(2004-11)。
上記の他、NPO法人国際人材創出支援センター理事長、神田外語グループBritish Hills館長、(社)日本英語交流連盟理事、(社)日英協会理事、放送大学非常勤講師、日本デンマーク協会評議員

第70回ICB講演会 「グローバルキャリアの作り方~損害保険会社社員の場合~」(3月29日実施)

<講師>
松下 泰 氏(損害保険事業総合研究所)

<講演要旨>
一般的にグローバルな活躍を目指す方は、大学院の修士号もしくは博士号を取得してから、国際機関や多国籍企業に就職することを目標とされることが多いと考えられます。
松下氏自身は、漠然と国際的な仕事ができればよいと考えて、大学卒業後、損害保険会社に入社しましたが、入社5年目の海外留学をきっかけとして、通年8年間のフランス駐在、4年間のホノルル勤務をする機会を得ました。
また、国内においても一貫して、国際的企業を担当する営業職、または社内のグローバル人材育成担当と、会社生活の大部分を国際的な仕事に従事することとなりました。
今回の講演では、急激に国際化を進める日本の損保の現状を報告するとともに、グローバルな活躍を目指すには、このような選択肢もある、ということをご紹介いただきました。

<講師略歴>
1973年  早稲田大学第一政治経済学部卒
同年   東京海上火災保険㈱(現 東京海上日動火災保険㈱)に入社
1977-78年  INSEAD(フランス)留学、MBA取得
1980-84年 東京海上パリ駐在員
1988-91年 OECD財政金融局に出向
2000-04 年 First Insurance Co. of Hawaii 社(ホノルル)副社長
2010年  東京海上を定年退職し、(公財)損害保険事業総合研究所に入社
2010-17年 日本保険学会事務局長

第69回ICB講演会 河合美宏氏 「欧州での四半世紀を振り返って~民間企業から国際機関のトップまでのキャリアパス~」(1月12日実施)

<講師>
河合 美宏 氏(IAIS事務局長、金融安定理事会(FSB)IAIS代表)

<講演要旨>
国際機関を立ち上げ、経営してみると様々な驚きや考えもしなかった経験をいたしました。27年間の海外での経験を基に、国際機関で働く楽しみと難しさ、日本の組織で働くこととの相違点や類似点等を、具体例をあげてご説明いただきました。
様々な国の異なった考えを持った仲間と、世界に役に立つものを一緒に作っていくことは、かけがえなく楽しく尊い経験であるということを強調しておられました。

<講師略歴>

1983     東京大学卒業
1983~90  東京海上火災保険株式会社
1990~91 INSEAD(フランス)にてMBA取得(経済学および財政学を専攻)
1991~95 OECD(経済協力開発機構)保険委員会担当エコノミスト
1995~98 ポーランド大蔵大臣及び保険監督庁長官顧問
1996~2000シティー大学(イギリス)にて保険博士号を取得
1998~2003 IAIS(*)事務局次長
2003~2017 IAIS事務局長、金融安定理事会(FSB)IAIS代表
(*)IAIS: International Association of Insurance Supervisors  https://www.iaisweb.org/home

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