第69回ICB講演会:「欧州での四半世紀を振り返って~民間企業から国際機関のトップまでのキャリアパス~」
次回講演会には 河合美宏氏にお越し頂きます。
河合美宏氏は、1998年に若干38歳にして保険事業の国際的な監督基準をつくる機関である保険監督者国際機構(IAIS、在バーゼル)の事務局次長に就任されました。
その後、2003年には事務局長に昇格され、今年11月に退任されるまで約15年間にわたり、140カ国以上が加盟するこの重要な国際機関のトップとして活躍されました。
公務員でなく、30歳まで日本で育ち、教育を受け、働いていた一民間人が、国際機関のトップに就任されたのは、我が国ではきわめて異例のことです。
今回のご講演では、27年ぶりに帰国された河合氏に、国際機関への就職を目指した理由、国際機関における成功体験・失敗体験、組織のトップに上り詰めるまでのご苦労とトップとしての視座など、欧州での四半世紀を振り返っていただきます。
今後、海外での活躍をめざす若手の皆様への貴重なエールとなると思います。
ふるってご参加ください。
講演会の概要
【日時】2018年1月12日(金) 19:00~20:45
【場所】東京都千代田区神田錦町3-21
千代田プラットフォームスクウェア(http://yamori.jp/access)
【参加費】ICB会員1000円、非会員2000円。※学生は無料
講演要旨
国際機関を立ち上げ、経営してみると様々な驚きや考えもしなかった経験をいたしました。27年間の海外での経験を基に、国際機関で働く楽しみと難しさ、日本の組織で働くこととの相違点や類似点等を、具体例をあげてご説明します。
様々な国の異なった考えを持った仲間と、世界に役に立つものを一緒に作っていくことは、かけがえなく楽しく尊い経験であるということを、特にお伝えしたいと思います。
略歴
1983 東京大学卒業
1983~90 東京海上火災保険株式会社
1990~91 INSEAD(フランス)にてMBA取得(経済学および財政学を専攻)
1991~95 OECD(経済協力開発機構)保険委員会担当エコノミスト
1995~98 ポーランド大蔵大臣及び保険監督庁長官顧問
1996~2000シティー大学(イギリス)にて保険博士号を取得
1998~2003 IAIS(*)事務局次長
2003~2017 IAIS事務局長、金融安定理事会(FSB)IAIS代表
(*)IAIS: International Association of Insurance Supervisors https://www.iaisweb.org/home
主要著書・論文
”The globalisation of insurance: A supervisory response” co-authored with Peter Windsor,(Journal of Risk Management in Financial Institutions Volume 6 Number 2, United Kingdom 2003)
“IAIS and Recent Developments in Insurance Regulation (The Geneva Papers on Risk and Insurance Volume 30, Switzerland 2005)
「国際金融規制改革の進展と保険」『損害保険研究』第79巻第3号,損害保険事業総合研究所(2017)
懇親会について
講演会終了後には懇親会を行います。
近場の飲食店にて講師をお招きし、ざっくばらんな会話を楽しめる時間となっておりますので、ぜひご参加下さい。
※費用は飲食費代の実費です。
※講師のご都合によっては、講師抜きでの開催となる場合もございます。
主催
国際人材創出支援センター(ICB)