第83回ICB講演会:「ジェンダーについて考える」

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4月度講演会には、笹川平和財団でジェンダーイノベーション事業グループ長としてご活躍中の 小木曽 麻里 (こぎそ まり) さん にご登場頂きます。

小木曽さんは、これまでの多くの講師同様、多彩なキャリアを歩まれて来られました。日本の大学を卒業後、銀行勤務を経て、米国へ留学、世界銀行で活躍された後、笹川平和財団において多くの日本企業の途上国ビジネス立ち上げに携わる、と言った具合です。2017年には、運用総額100億円の 「アジア女性インパクトファンド」 を設立し、アジアにおける女性の機会創出に取り組まれ、「Forbes世界で闘う日本の女性55名」 に選ばれています。

今回の講演ではこれまでのキャリアパスを振り返り、どのような経験から何を学ばれ、それが現在どのように役立っているのかについて触れて頂きます。そして、そのような経験を踏まえ、我が国でも大きな課題となっている 「ジェンダー」 についてどのように考えるべきかについて語って頂きます。

この問題は日本社会の在り方とも密接に関連していますが、日頃、この問題について思いを巡らせている方も、あまり関心を持たれていない方も、一度、小木曽さんのお話を聞きながら考えてみませんか? 皆さん、奮ってご参加ください。

なお、小木曽さんが取り組み中のお仕事については下記インタビュー記事をご参照下さい。
https://sustainablejapan.jp/2018/02/15/asian-womens-impact-fund/30624

講演会の概要

 日時: 2019年4月24日(水) 19:30~21:30
 場所: 東京都千代田区神田錦町3-21
     千代田プラットフォームスクウェア(http://yamori.jp/access)
 参加費:ICB会員1000円、非会員2000円。※学生は無料

講演要旨

ここ数年、SDGsの盛り上がりと共によく耳にする 「ジェンダー」 と 「ダイバーシティ」 。
国際機関に勤務していた頃は何となく怖くて近づけない課題でしたが、笹川平和財団に入るときに何をやりたいかと聞かれ、これまで10年以上かかわってきた 「社会投資」 に加え 「ジェンダー」 と思わず答えていました。その時は 「ジェンダー」 についての知識も経験もありませんでしたが、その後、リサーチチームに脳科学者にも入って頂き、さまざまなリサーチを踏まえ、現在では女性起業家への支援を含むジェンダー投資などを積極的に行っています。
これまで、無意識のバイアスやジェンダーの壁を厚くしてしまう日本の社会の在り方について考えてきましたが、ジェンダー平等を推進するために最も良い方法は 「男性にも働きやすい社会を作ること」 との結論に達しました。それはどういうことか?そして、どうやったらそれを実現出来るのでしょうか?
是非、参加者の皆様と一緒に議論をさせて頂ければと思っています。

講師略歴

日本の金融機関に7年間勤めた後、米国の大学院にて環境と金融を学ぶ。
その後、ワシントンDCにある世界銀行において、グローバルな視野、公共的な視点から物事を捉え、多様な人種と文化、価値観の中で仕事をする機会に恵まれる。
この頃から、民間企業が社会的な課題に対してどのように影響を与えられるかについて関心を持つようになり、CSRやインクルーシブビジネスに携わる。さらにその後、コンサルティングやJICAの起業アドバイザーなどとして、多くの日本企業の途上国ビジネス立ち上げに携わることとなる。
笹川平和財団では、アジアで最大の100億円規模の 「アジア女性インパクトファンド」 を設立。
昨年3月には、W20 (G20のテーマ別セッション) においてジェンダー投資のセッションを開催。
これまで、企業金融、資本市場取引、ベンチャー投資、インクルーシブビジネス、官民連携インフラ事業、起業家育成、CSR、社会的投資、ジェンダーといった幅広い分野に関わってきたが、結果的に全ての分野が多元的に結びついて現在の仕事の基礎になっていると感じている。

懇親会について

講演会終了後には懇親会を行います。
近場の飲食店にて講師をお招きし、ざっくばらんな会話を楽しめる時間となっております。
先生と直接議論できる場として皆様にご好評いただいております。
ぜひご参加下さい。
※費用は飲食費代の実費です。
※講師のご都合によっては、講師抜きでの開催となる場合もございます。
※懇親会のみのご参加も歓迎いたします。

主催> 国際人材創出支援センター(ICB)

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