第125回ICB講演会 「異文化コミュニケーション・トレーニング:なぜ異文化理解が重要か」

次々回10月の講演会は、10月20日(月)に慶應義塾大学商学部教授の吉田友子先生をお迎えして、「異文化コミュニケーション・トレーニング:なぜ異文化理解が重要か」と題した対面での講演会を予定しています。

 

「講演概要」として講師ご自身から以下のお言葉を頂戴しています。

海外留学または海外赴任前に、多くの方は当該国で話されている「言葉」を中心に準備を進めようとします。しかし、実際には「言葉」は何もないところに存在しているわけではありません。「言葉」がその国の「文化」の中でどのように使われているかについて十分理解していなければ、自分が伝えたいメッセージを正確に伝えることはできないかもしれません。場合によっては意図せず相手を怒らせてしまうかもしれません。

今回のワークショップでは、私自身がなぜ異文化コミュニケーション・トレーニングの分野に興味を持ったのかについて紹介するとともに、自国の文化や異なる文化との違いを理解することがなぜ重要なのかについてお話したいと思います。

そして、私と参加者との間で双方向の対話を行うことによって、参加者ひとり一人が世の中を見る際、その見方が自国の文化によっていかに形づくられているのか、我々の日々の考え方や行動に対して文化がどのような影響を与えているかを実体験して頂きたいと思います。

 

【講師略歴】

吉田友子教授は、父親の仕事のため、フィリピンで生まれ、18歳までインターナショナルスクールに通っていました。その間、ニュージーランドとアメリカに一年ずつ家族と暮らし、大学の時に初めて日本での生活を経験しました。国際基督教大学で初めてのカルチャー・ショックを経験したことから、異文化間コミュニケーション・トレーニングに関心を持ち、その後、修士号をシラキューズ大学から、博士号をハワイ大学マノア校から取得しました。

吉田さんは、異文化コミュニケーションの分野を30年以上にわたり研究されて来られ、特に1998年以降は慶應義塾大学商学部において文化とビジネスの関係について英語で教えてきました。それ以前は、ハワイのITTシェラトンホテルでトレーニング部長を務めたほか、同じくハワイのイースト・ウェスト・センターでブリスリン博士のもとでプロジェクト・フェローの任に就いていました。
これまで、この分野で“Intercultural Communication Training: An Introduction”(1994、Sage Publications)、“Improving Intercultural Interactions”(1994、Sage Publications)、「異文化トレーニング」(2016、三修社)、「アカデミック・ライティング」(2018、慶應義塾大学出版会)など数多くの出版物を著わされました。

また、帰国子女の適応の仕方について、二つの民族的背景を持つ人のアイデンティティーについて、あるいは日本で多文化の子供を育てる際の課題など多様な論点について数多くの論文等を発表されています。

 

今後、グローバルな活躍を目指したいと思っている方をはじめ、具体的に海外留学や海外での生活の準備をされている方々や外国人との付き合い方を模索されている方々にとって有益な気づきやアドバイスを得る貴重な機会になると思われます。

皆さま、奮ってご参加ください。

講演会の概要

(日時)2025年10月20日(月) 19:00-20:30
(場所)ちよだプラットフォームスクウェア 401号室
    アクセス情報
(最寄り駅:地下鉄 竹橋、大手町、神保町、小川町など)
(参加費)1000円(学生無料)

懇親会について

講演会終了後に近くの飲食店において、講師をお招きした懇親会を開催する予定です。
ざっくばらんな会話を楽しめる時間となっておりますので、是非ご参加ください。(飲食代は実費負担)

主催

NPO法人 国際人材創出支援センター (ICB)

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