第127回ICB講演会 「国際機関の世界-途上国支援の経験を中心に」
1月の講演会は、1月22日(木)に、前欧州復興開発銀行(EBRD)事務局長の小口一彦氏をお迎えして、対面での講演会を行います。
小口氏は1981年に大蔵省(現在の財務省)に入省されて以来、職業人生の半分以上を海外で過ごされました。その間に 経済協力開発機構(OECD、在パリ)、欧州復興開発銀行(EBRD、在ロンドン)、アジア開発銀行(ADB、在マニラ)、世界銀行(在ワシントン)という4つの国際機関での勤務を経験されています。
OECDでは金融資本市場委員会の事務局で勤務され、また、ADBと世界銀行では日本代表理事として、それぞれの組織の意思決定に関わる仕事を担当されました。
EBRDには2回勤務されています。1回目は、主に中央アジアの社会主義経済から市場経済への移行を支援するプロジェクトの管理を担当され、2回目は、事務局長(Secretary General)として、コロナ禍で低迷する国々への支援や、ロシアによる侵攻後のウクライナへの緊急支援など、組織の主要な意思決定にかかわる仕事をされています。また、EBRDのリクルートミッションのために、度々来日されています。
今回の講演会では、小口様がなぜ国際機関で勤務されることになったのか、また、長年にわたる海外でのご経験を踏まえて、日本人が国際機関で働くことの楽しさとその意義などについてお話しいただけることと思います。
本講演会は、将来、国際機関で働いてみたいと思う方に限らず、グローバルな場での活躍を目指す多くの方々にとって、必聴の内容です。
奮ってご参加下さい。
「講演概要」として講師ご自身から以下のお言葉を頂戴しています。
今回の講演では、先ず、私が長らく関わってきた世界銀行・アジア開発銀行・欧州復興開発銀行などの「国際開発金融機関」(Multilateral Development Banks: MDBs)の仕事についてお話をします。特に、開発途上国の貧困削減や経済発展を支援するMDBsがどのように運営されているのか、私が関わったプロジェクトや組織の意思決定などのなかで、様々な失敗や成功の体験を通じてどのようなことを学んで来たのか、といった点をできるだけ分かりやすくお伝えします。
そして、このような話を踏まえながら、私が感じ考えてきた、国際機関で働くことの面白さや大変さ、どうしたら日本人が国際機関で活躍できるようになるのか、といったお話をし、皆さまのご質問にお答えいたします。
【講師略歴】
1981 東京大学経済学部卒業、大蔵省(現財務省)入省
1985カリフォルニア大学バークレー校経営大学院卒業(MBA)
*財務省では主に国際分野の仕事(国際金融、国際貿易、国際税務)を経験するとともに、4つの国際機関で勤務した。
1990-93 経済協力開発機構(OECD)金融資本市場委員会担当(フランス勤務)
1998-2002 欧州復興開発銀行(EBRD)主に中央アジア担当局長(英国・ウズベキスタンにて勤務)
2007-10 在英国日本国大使館財務担当公使
2010-11 財務省関税局参事官
2011-12 国税庁国際担当審議官
2012-15 アジア開発銀行(ADB)日本代表理事(フィリピン勤務)
2015-16 国税庁税務大学校長
2016-18 世界銀行日本代表理事(米国勤務)
*財務省退職後、2019年から2025年までEBRDに2回目の勤務。
2021-25 EBRD Secretary General (事務局長)
講演会の概要
(日時)2026年1月22日(木) 19:00-20:30
(場所)ちよだプラットフォームスクウェア 401号室
アクセス情報
(最寄り駅:地下鉄 竹橋、大手町、神保町、小川町など)
(参加費)1000円(学生無料)
懇親会について
講演会終了後に近くの飲食店において、講師をお招きした懇親会を開催する予定です。
ざっくばらんな会話を楽しめる時間となっておりますので、是非ご参加ください。(飲食代は実費負担)
主催
NPO法人 国際人材創出支援センター (ICB)
お申し込みはこちらから。
※会場の都合から、定員は30名となります。先着順に受付いたしますので、早めにお申し込みください。
※お申し込みの際、メールアドレスの記載誤りが多くなっております。ご注意ください。
※お使いのブラウザによっては、申込みフォームがうまく表示されない場合があるようです。
その場合にはお手数ですが、secretariat(at)npoicb.orgまで、お申し込みの講演会名、お名前、メールアドレスをお知らせください。((at)は@に変換してください。)




