第98回ICB講演会:木村学氏「世界をつなぐ陸と海」
2月度のICB講演会は、南海トラフや中米海溝、カナダ、東アジアなどの地殻変動研究で活躍されている東京大学名誉教授(東京海洋大学特任教授)木村学氏を講師に、ZOOMによるオンラインセミナーとして実施いたします。
木村先生は、北海道大学へ入学博士課程を修了された後、香川大学、大阪府立大学を経て東京大学、東京海洋大学に勤められました。この間、日本地質学会会長、日本地球惑星科学連合会長、日本地球掘削科学コンソーシアム会長としても活躍されています。欧州地球科学連合、アメリカ地球物理学連合との連携協定締結にも尽力され、国際大会の成功にも貢献されてきました。
皆さんは大陸と海洋をどれほどご存じでしょうか。私たちの足元や周りを構成しているにもかかわらず、“灯台もと暗し”ではありませんか。
これらを知ることは、国境のない大規模自然災害や環境の劣化の原因理解に直結します。
木村先生には、大陸や海洋底などの最新の知見をわかりやすくご説明いただくとともに、国際共同研究や国際学会運営とはどういうものなのか、どういった能力が必要なのかなどをお話ししていただきます。
本講演は、将来的にグローバルな場での活躍を目指している方々にとって大変有益なものとなると思われます。皆様の積極的なご参加をお待ちいたします。
<講演会の概要>
〈日時〉 2021年2月17日(水) 19:30~21:00
〈配信方法〉 Zoomによるオンライン配信
※インターネットの接続環境とPC、タブレット、スマートフォン等の端末が必要です。
〈参加費〉 無料
〈申込期限〉 2021年2月14日(日) 21:00
<講演会要旨>
コロナ禍19は、世界が繋がっていることをまざまざと見せつけました。
それは感染症だけではありません。
太平洋やインド洋縁辺の海溝でたびたび発生する地震や津波は世界を駆け巡ります。大陸の大山脈と海の広がりが作り出す気候変動は風雪水害をもたらします。そして人口爆発は地球環境劣化と温暖化をもたらしています。
これらは国や地域に利害の差を生みますが、国際的な協力無くして解決しません。
この講演では、大陸、海洋底研究の最前線をご説明するとともに、国際共同研究、国際学会の進め方などについてもお話しさせていただきます。
<講師略歴>
1969 北海道大学入学
1981 同大学大学院修了・理学博士
1982 香川大学教育学部・講師
1984 香川大学教育学部・助教授
北海道、スピッツベルゲン島、米国、カナダ、中国、サハリン、
ヤップ・パラオ海域、オーストラリアなど調査
1990 カナダモントリオール大学招聘研究員
1994 大阪府立大学総合科学部・教授
1996 国際深海掘削計画・中米海溝(コスタリカ沖)首席研究員
1997 東京大学大学院理学系研究科・教授
2016 東京海洋大学・特任教授/東京大学名誉教授 現在に至る
一般社団法人日本地質学会会長、公益社団法人日本地球惑星科学連合会長などを歴任し、日本学術会議第3部会会員(2014〜2020年)、日本地球掘削科学コンソーシアム会長(2015〜2020年)を務めた。
専門は、テクトニクス・構造地質学。
2003年より、南海トラフ地震発生帯掘削計画共同代表研究員、2013〜14年地球深部探査船「ちきゅう」の国際深海探査計画運用委員会議長、2019年3月8日〜4月1日は、第358次研究航海共同首席研究員として「ちきゅう」に乗船。
著書:「揺れ動く大地 プレートと北海道(2018年8月刊行)」「プレート収束帯のテクトニクス学」「付加体と地震発生帯」「地質学の自然観」「プレートテクトニクス入門」。
<主催>
国際人材創出支援センター(ICB)
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