「国際共同声明を読み込む講座 II」第2回
G8やG20などのサミット会合や国際連合における決議の採択など、首脳をはじめとする国家の代表が会合すれば、「共同声明」「決議」「宣言」など、さまざまな名前のついた文書が対外的に公表されます。こうした文書の内容は、各国の考え方や利害関係を反映させた国際交渉の結晶です。
しかし、残念ながらこれらの文書を読むと書いてあること自体は「国際交渉の結晶」であるがゆえに、異なる立場に配慮した玉虫色だったり、意味が分かりにくい冗長な文章であったりします。
ところが、腰を据えて事柄の背景を理解した上で改めてじっくり読み込むと、文書のあちらこちらには結論にいたる厳しい交渉の足跡を観察することができます。
この講座では、各国が交渉の結果まとめあげた国際共同声明を取り上げ、各国の立場の違いを踏まえて、その文書に使われている英語の単語や言い回しを読み込み、本来書かれていてもいいはずなのに書かれていないことにも触れながら、その背景に読み取れる各国の利害関係の調整の過程をあぶり出し、分析してみる講座です。
英単語1つの使い方に各国がいかに熾烈なしのぎを削り合ったであろうかと想いを馳せながら、単なる「声明」や「決議」を血の通った文書として理解し、世界情勢の大局観とバランスの取り方を実感することを目指します。
一度こうした読み込み方を経験すると、国際共同声明を興味深く、楽しく読むことができるようになります。
ぜひご参加ください。
<第1回>2014年9月16日(水)
<第2回>
【日時】未定
【参加費】実費(1000円程度)
【定員】20名程度
【場所】千代田プラットフォームスクウェア 402会議室
【主催】国際人材創出支援センター(ICB)