2020年の講演会

日付講演者所属(講演時点)演題
911/22橋本 明NTT Docomo 標準化カウンセラー『電波』の世界でグローバル社会と向き合う
926/24松平 恒和 他4名ICB理事長 他オンライン特別パネルディスカッション 「アフターコロナのグローバル人材」
937/15横手 仁美国際基督教大学サービスラーニングセンター転職を見つけるには~政府機関、日経大企業、外資系、NPO、ベンチャー、大学勤務で学んだこと~
949/16横井眞美子OECD金融企業局金融市場課 保険チームヘッド海外で仕事人として活躍するために—日本人の特徴を考察しながら—
9510/20長谷川真一日本ILO協議会専務理事ILO(国際労働機関)と私の経験~日本の役所と国際機関に勤務して~
9611/19西川 光子NHK国際放送局国際記者になるまでの道のり そして 英語ニュースの世界とは

第 96回 ICB 講演会:西川光子氏「国際記者になるまでの道のり そして 英語ニュースの世界とは」

ICB 講演会:西川光子氏

11月度のICB講演会は、NHK国際放送局の西川光子氏を講師に、ZOOMによるオンラインセミナーとして実施いたします。

西川さんは、海外で学ばれた後に、日本の放送局に入局され、現在は国際ニュースの取材や、英語でニュースを発信するNHK Worldで活躍されています。 西川さんは、このような国際的なポジションをどうやって獲得されたのでしょうか。
また、同じニュースが世界でどう扱われているのか、世界は日本をどう見ているのか、世界に向けていかにして公平なニュースを伝えるのか、国際ジャーナリストとして国内、国外の視聴者や世界に対して果たす役割、責任などについてもお話しいただく予定です。
さらに、ご講演では、女性ならではのキャリア構築の在り方や今後の展望についても触れていただきます。

本講演は、将来的にグローバルな場での活躍を目指している方々はもちろん、日々の英語ニュースがどのように制作され、発信されているかに関心がある方々にとって大変有益なものとなると思われます。
皆様の積極的なご参加をお待ちいたします。

講演会の概要

〈日時〉   2020年11月19日(木) 19:30~21:00
〈配信方法〉 Zoomによるオンライン配信
※インターネットの接続環境とPC、タブレット、スマートフォン等の端末が必要です。
〈参加費〉  無料
〈申込期限〉 2020年11月17日(火) 21:00

講演会要旨

・キャリアゴールを見つけるまで~留学とインターン、アルバイト~
・記者としてのキャリアの変遷
・NHK WORLD記者となって~英語ニュース作りの醍醐味 制作現場で何が起きている?
・たくさんの選択肢と可能性を秘める参加者の皆様へのメッセージ

講師略歴

青山学院大学在学中にUniversity of Franche-Comté, Center of Applied Linguistics(フランス)に留学。学士取得後にNew York University, Robert F.Wagner Graduate School of Public ServiceでMPA(公共経営修士)取得。
NHK入局後、和歌山放送局、報道局国際部を経て、NHK国際放送局World News部でリポーター、コーナーアンカー、テレビデスクを歴任。
現在は米大統領選挙を中心に、独自取材や記者グループのとりまとめなどを担当。
マイブームは、ネコの抱っこ、スクワット、思考の断捨離。

主催

国際人材創出支援センター(ICB)

ICB講演会お申し込みはこちら

※開催前日までに開催URL等のご案内を行いますので、確実に受信可能なメールアドレスをお知らせ下さい。
※お申し込みの際、メールアドレスのご記載の誤りが多くなっております。ご注意ください。
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第 95回 ICB 講演会:長谷川真一氏「ILO(国際労働機関)と私の経験 ~日本の役所と国際機関に勤務して~」

10月度のICB講演会は、NPO法人日本ILO協議会専務理事の長谷川真一氏を講師に、ZOOMによるオンラインセミナーとして実施いたします。

長谷川さんは、労働省に入省以来、労働問題の専門家として、活躍されてきました。
国連の専門機関であるILO(国際労働機関)には、入省4年目に派遣されたことを皮切りに長年関与され、厚生労働省の要職を務める中、ILOの数々の重要会議に我が国を代表して参加されました。2006年からはILO駐日事務所代表を務められています。

ICBではこれまでも様々な国際機関で活躍された方々にお話を伺ってきましたが、ILOは初めてのご紹介となります。特に今回は国際機関の職員(国際公務員)としての経験と、国を代表して国際会議に出席された会議参加者として経験の双方を伺える貴重な講演会となります。加えて、新型コロナウイルスにILOはどのように対処しているのか、また、日本でも課題となっている「働き方改革」についての世界の動向についてもお話しいただく予定です。

本講演は、将来的にグローバルな場での活躍を目指している方々ばかりでなく、既にグローバルな職場に就かれている方々にとっても大変有益なものとなると思われます。
皆様の積極的なご参加をお待ちいたします。

講演会の概要

〈日時〉   2020年10月20日(火) 19:30~21:00
〈配信方法〉 Zoomによるオンライン配信
※インターネットの接続環境とPC、タブレット、スマートフォン等の端末が必要です。
〈参加費〉  無料
〈申込期限〉 2020年10月18日(日) 21:00

講演会要旨

・ILOはどういう国際機関か
・ILOの最近の具体的活動から
・ILOと私の経験
・ILOという国際機関と日本の組織の違い
・国際機関を目指す方へのメッセージ

講師略歴

現在:NPO法人 ILO活動推進日本協議会(日本ILO協議会)専務理事
学校法人ものつくり大学理事長
1972年 東京大学法学部卒業(政治学専攻)、労働省入省
1976年 ILO派遣(アソシエート・エクスパート)
1978年 労働省に復帰
1984年 外務省出向(OECD日本政府代表部一等書記官、パリ)
1987年 労働省、厚生労働省で勤務
     官房秘書課長、高齢・障害者対策部長、大阪労働局長などを歴任
2002年 厚生労働省総括審議官、国際担当
ILO総会や理事会で、日本政府代表
2005年 ILOアジア・太平洋総局長(バンコク)
2006年~2012年 ILO駐日事務所、代表

主催

国際人材創出支援センター(ICB)

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第 94回 ICB 講演会:横井眞美子氏「海外で仕事人として活躍するために---日本人の特徴を考察しながら---」

6月および7月に開催したICB 講演会(オンライン)は通常のICB講演会をはるかに上回る100名を超える方々のご参加を得て、大変好評裡に終了しました。
次回9月のICB 講演会も引き続きオンラインにて実施いたしますので、是非ご参加ください。

9月の講師である横井眞美子さんは、日本銀行、金融庁でのご勤務を経て2008年よりOECD (経済協力開発機構:在パリ) に勤務されており、現在は金融企業局・保険部門のチームヘッドという要職に就かれています。
これまでのICBの講演会には、将来的にプロフェッショナルとして海外で働き、活躍してみたいという方が大勢来られています。どうやってその道を見つけ、グローバルな職場を確保するかは簡単なことではありません。それだからこそ、皆さん苦労されているのだと思います。
ましてや、グローバルな職場で働く機会を得たとしても、そこで生き残り、より高いポストに就くためにはどのような点に気を付けたら良いのでしょうか?

今回の講演会では横井さんから、ご自身の経歴・経験を踏まえて、これらの点について率直なお考えを語って頂きます。
日本人として育ってきた人間が、国境をまたいで多様な人間が働くグローバルな職場で自分の居場所を確保し、築くにはどうしたら良いのだろうか。横井さんはまず、自分自身で自分の目指すもの、主義、志向、軸を見極めることが大切であると考えておられます。そして、それをベースとして、具体的にどのような取り組みを実践すべきなのかについてのご提案頂く予定です。

本講演は、将来的にグローバルな場での活躍を目指している方々ばかりでなく、既にグローバルな職場に就かれている方々にとっても大変有益なものとなると思われます。

皆さまの積極的なご参加をお待ちいたします。

講演会の概要

〈日時〉   2020 年 9月 16 日(水) 19:30〜21:00(日本時間)
〈配信方法〉 Zoom によるオンライン配信
※インターネットの接続環境と PC、タブレット、スマートフォン等の端末が必要です。
〈参加費〉  無料
〈申込期限〉 2020 年 9月 13 日(日) 21:00

講師の先生からのメッセージ

横井様からは以下のようなお言葉を頂いています。

国際的な職場や海外で働きたい人は、どうやってそこに至り、そして達したらどうやって自分の居場所を確保し、築くことができるかに関心を持っていることと思う。また、日本人が独特の文化を持ち、独自の仕事のやり方をすると思われがちであることはハンデなのかどうかについても疑問を持っているであろう。職場の暗黙のルールは企業ごとに異なることはもちろんであるが、それが国を跨ると更に隔たりが大きくなり、個人、企業、国の要素が複雑に交錯する。
そこで日本人がどういう形で自分に対する理解を高め、障害を乗り越えることができるのかを考えてみたい。語学力や対話力といったフォーマルな要素よりも、むしろ自分がより好感度高く、同僚や上司に仕事仲間として受け入れられ、評価してもらえるのかといったインフォーマルな要素を考えていきたい。
まず日本人が一般的に海外の職場でどのように見られており、どのような職場や、どのような人々と渡り合い、仕事をすることになるのかをお話ししたい。
次に、心構えや目標などの設定について考察した後、最後に具体的に取り組むことができる対策を私自身の経験を用いながら提案したい。

講師略歴

・OECD金融企業局金融市場課プリンシパル・アナリスト、保険チーム・ヘッド
・高校1年時に経団連が主催するUnited World College奨学生に選考され、シンガポールにある同カレッジで、国際バカロレアを取得するために2年間留学。筑波大学企業法学修士、ロンドン大学法律博士取得。
・日本銀行に勤務後、ロンドン大学クィーン・メリー・カレッジにおいて国際金融規制の教授として教鞭。後、金融庁にて研究官として勤務後、2008年6月よりOECDにて勤務。
・OECDでは金融・保険市場に関する規制・政策の分析、保険・私的年金委員会を担当。
・金融制度論、規制論、サービス貿易等について論文、著作多数。
・現在、夫、子供3人とパリにて在住。

主催

国際人材創出支援センター(ICB)
※開催前日までに開催URL等のご案内を行いますので、確実に受信可能なメールアドレスをお知らせ下さい。

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第93回ICB講演会:横手 仁美 先生 「天職を見つけるには ~政府機関、日系大企業、外資系、NPO、ベンチャー、大学勤務で学んだ事~」

次回7月度のICB講演会には国際基督教大学サービスラーニングセンターの横手仁美先生を講師に、ZOOMによるオンラインセミナーとして実施いたします。
横手先生は、これまで多彩なキャリアを歩まれて来られました。シドニー日本国総領事館でのご勤務を皮切りに、外資系マーケティング会社を経て、大学院へ進学されました。その後、日系大手メーカーに入社し、要職に就かれましたが、更にいくつかの転職を重ねられて、現在は大学教職員として勤務されています。
今回の講演ではこれまでのキャリアパスを振り返り、様々な経験から何を学ばれ、そこからどういう教訓を得たかを語って頂きます。
これからグローバルな場での活躍を目指している方、ご自分のキャリアパスについて悩んでおられる方など、横手先生のお話を聞きながら、ご一緒に考えてみませんか。

講演会の概要

〈日時〉   2020年7月15日(水) 19:30〜21:00
〈配信方法〉 Zoomによるオンライン配信
※インターネットの接続環境とPC、タブレット、スマートフォン等の端末が必要です。
〈参加費〉  無料
〈申込期限〉 2020年7月12日(日) 21:00
〈申込方法〉 下記の申込フォームからお申し込み下さい。

講師の先生からのメッセージ

横手先生からは以下のようなお言葉を頂いています。

私は8回の転職経験があります。転職は私にとって成長の糧、自分自身の振り返りの機会であり、そのすべてに「国際」と「変革」という二つのキーワードがあります。

私は高校3年間をアメリカで過ごし、日本の大学卒業時に初の女性派遣員として在シドニー日本国総領事館で3年間勤務をしました。帰国後は外資系企業勤務を経て、大学院へ進学しました。大学院卒業後は日系大手メーカーに入社しました。ここには、14年間勤務し、主に人事畑におりましたが、常に国際的な領域に仕事が与えられ、インドでのソフトウェア開発を支援する業務や、管理職として外国政府や外国団体との窓口業務を担当し、会長に同行して、ダボス会議などに参加したりしました。
次に勤務したのは外資系流通業です。ここではコーポレート本部の責任者として執行役員となり、より大きな範囲の業務を担当させていただきました。同社退職後はハワイにあるシンクタンクEast West Center のリーダーシッププログラムに参加しました。
ハワイから戻った後は、公共的な仕事に興味が移り、幸いにも国連系のNPOの仕事をみつけて、事務局長として勤務をしました。その後、ベンチャー企業に勤務し、現在は大学で勤務し、「サービス・ラーニング」という教科を担当して教えています。若い世代に、生き方を問う体験学習を通じて、自分の人生もシェアできたらと思い日々精進しています。

目まぐるしい人生かもしれませんが、その根本にあるものはいつも同じです。自分とは誰か、自分の使命は何かを考え、それを全うすると次に進むというステップを踏んでいます。国際的な領域で変革を起こすことにミッションを感じ、取り組みます。終わったかなと思うと、不思議と次の仕事が現れるのです。その意味ですべての仕事が天から与えられた仕事、天職だと思っています。
私が自分の経験から学んできた事が、皆様のお仕事の役に立つヒントや気づきに繋がっていければ幸いです。

講師略歴

上智大学外国語学部卒。慶應義塾大学経営管理研究科(修士、MBA)卒。
在シドニー日本国総領事館、 ソニー株式会社、日本トイザらス、East West Center リーダーシップフェロー、国連WFP協会、ベンチャー企業を経て、2018 年から国際基督教大学サービスラーニングセンター勤務。
女性リーダーの会であるLeadership 111メンバー。宗教法人東京ユニオンチャーチ役員。East West Center 東京チャプター運営委員。杉並区どうぶつ相談員

著書

“Diversity and Inclusion in Global Higher Education – Lessons from Across Asia”
・Editors: Catherine Shea Sanger and Nancy W. Gleason
・Co-Authors: Mikiko Nishimura, Hitomi Yokote et al.
・Published in January, 2020 by Palgrave Macmillan
*Download:Book PDF

主催

国際人材創出支援センター(ICB)

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第92回ICB講演会 オンライン特別パネルディスカッション「アフターコロナのグ ローバル人材」

登壇者

モデレーター

松平恒和(ICB理事長)
British Hills館長、日本英語交流連盟理事、元KDDI常務取締役国際本部長、元早稲田大学客員教授、元国際電気通信連合研究委員会議長

パネリスト(順不同)

松下泰(ICB理事・事務局長)
損害保険会社勤務中に、パリ駐在員、OECD出向、ハワイ現法勤務を経験し、海外生活12年。日本保険学会事務局長をへて、現在は損害保険学術誌の編集長。仏INSEAD卒。

津川清一(ICB監事)
通信関係の国際会議に40年以上参加していて、最近は議長を務めている。

河合美宏(ICB理事)
保険監督者国際機構(IAIS)(バーゼル)の設立に参画し2017年まで15年間事務局長として組織をリードしてきた。現在は東京大学と京都大学で国際金融規制、国際組織のマネジメントを教える。

柏木茂雄(ICB理事)
財務省に在籍中、国際通貨基金(IMF)及びアジア開発銀行に通算12年間出向し、それぞれで日本代表理事を務めた後、11年間、慶應義塾大学において英語で経済政策等を教えた。

コメンテーター

近藤勝則
アジア・太平洋電気通信共同体(APT)事務局次長

運営事務局

中野貴元(ICB常任幹事)
富永憲爾(ICB常任幹事)

第91回ICB講演会:橋本 明 先生「電波」の世界でグローバル社会と向き合う ~無線通信の国際標準化に取り組んだキャリア~

令和2年、東京オリンピック、パラリンピックの年最初の講演会は、NTTドコモで長年に亘り無線通信技術の研究と開発に携わり、国際機関でも我が国を代表して活躍してこられた橋本明さんの登場です。
目には見えませんが私たちの身の回りには様々な電波が飛びかい、生活の欠かせない一部となっています。また、話題の5Gなど、社会における重要度は増加する一方です。その恩恵は計り知れませんが、これだけの電波が混線も起こさず当たり前に利用できるのは有限の資源である周波数の厳しい管理がなされているからであり、これは国内はもとより国際的にも大変な労力を要する分野です。
日進月歩の無線通信技術に40年近くも関わり、特に各国の国益がもろにぶつかる国際ルール作り、標準化の作業に当事者として取り組んでこられた経験はグローバルに活躍する夢をお持ちの皆さんに格好の教材となるに違いありません。
ぜひ奮ってご参加ください。

講演会の概要

〈日時〉 2020年1月22日(水) 19:00~21:00
※今回の講演会は19時開始となりますのでご注意ください。
〈場所〉 東京都千代田区神田錦町3-21
千代田プラットフォームスクウェア(http://yamori.jp/access)
〈参加費〉ICB会員1,000円、非会員2,000円。※学生は無料

講演概要

現代社会では様々な用途に電波が使われています。毎日使う携帯電話、テレビジョン放送、高速道でのETC、遠い宇宙の惑星に到達する人工衛星のコントロール、これらは全て電波を用いる技術です。私は長らくこの電波の使い方に関する国際規則、国際標準を定める会議に日本代表として出席して来ました。
この会議を主宰するのは国連専門機関の一つ国際電気通信連合(ITU)です。私がITU会合に初めて出席した1980年には、所属会社のNTTで無線通信方式の開発・設計に従事していましたが、偶々配属先がITUの会議に出るポストであったので出席の機会に恵まれました。
その後NTTの民営化、ビジネスのグローバル化、さらに携帯電話等、新しい電波需要の拡大とともに、無線通信の標準化活動の重要性が認識され、会議出席者を固定するように会社の方針が変わりました。そのため私は継続的に参加することになり、1985年頃から会議取りまとめ役として各種会合の議長を経て、2007‐2015年は移動通信等を所管する研究委員会議長を務めました。この間、国家間、業界間の利害が関わる多くの会合を経験しましたので、
本講演では、国際標準化の意義、標準・規則採択のプロセス、会議での議論のポイント、第5世代携帯電話等新技術の動向についてお話いたします。

講師略歴

1970年 東京大学工学部電気工学科 卒業、同年NTT入社
技術局無線部門等で無線中継方式の開発・設計に従事
1987年 郵政省通信総合研究所(出向)統合通信網研究室長
1995年 NTTワイヤレスシステム研究所無線方式研究部長
1997年 NTTDOCOMOへ異動
1998年  同社 無線リンク開発部長
1999年  工学博士(東京大学)
2001年  同社 無線標準化推進室長
2016年  同社 標準化カウンセラー(現職)
この間1980年より継続的にITU無線通信部門(ITU-R)の会合に日本代表として参加。
1991年 ITU-R第9研究委員会作業部会9B議長(無線アクセス方式担当)
2000年 ITU-R第9研究委員会副議長
2007年 ITU-R第5研究委員会議長(移動通信を含む地上無線業務)
2015年 ITU無線通信総会議長を経て、第5研究委員会議長を退任
2018年 ITU Radio Regulations Board(RRB)(*)委員に選任
総務省情報通信審議会専門委員
(*)ITU RRB: 電波に関する国際紛争の裁定、国際規則適用の方策などを担当する委員会

懇親会について

講演会終了後には懇親会を行います。
近場の飲食店にて講師をお招きし、ざっくばらんな会話を楽しめる時間となっております。
先生と直接議論できる場として皆様にご好評いただいております。
ぜひご参加下さい。
※費用は飲食費代の実費です。
※講師のご都合によっては、講師抜きでの開催となる場合もございます。
※懇親会のみのご参加も歓迎いたします。

主催

国際人材創出支援センター(ICB)

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