ICBコラムVol.9:パリ・オリンピック2024に想う(理事:柏木茂雄)

こんにちは。ICB事務局です。
パリ・オリンピック2024は熱狂に包まれたまま閉幕しました。
日本は金メダル20、銀メダル12、銅メダル13、金メダル数ではアメリカ、中国に続いて3位という素晴らしい成績を修めています。
ICBコラムVol9
今回は国際会議経験の豊富な柏木理事による、オリンピックに関するコラムです。

 

パリ・オリンピック2024に想う

ICB理事 柏木茂雄

パリ・オリンピックの17日間が終了した。連日、日本人選手の活躍が報道され、記録的なメダルの数も喜ばしいが選手一人一人のドラマにも大いに感動した。全力で戦ったアスリートたちに感謝しつつ、彼らの活躍を見て思うことがいくつかあった。

まず、日本は結構強いということ。特に、10代をはじめ男女を問わず若い選手の活躍には目を見張るものがあった。日本経済についての最近の報道ぶりを見ていると先行きに懸念を持たざるを得ないが、若い人の活躍ぶり及び競技後の彼らの堂々とした発言ぶりを見ていると次世代には大いに期待を持てそうだと思った。

また、我々が若いころには存在しなかった新しいスポーツ種目の登場も若い世代を後押ししているのだろう。伝統的なものや過去の前例にこだわらず、創造性を発揮し新しいものに果敢に挑戦していく態度は、スポーツに限らず社会全般においても重要である。

特に、我が国が柔道のように「お家芸」と言われる種目において頑張りつつもフランスに苦戦する一方、フランスの「お家芸」であるフェンシングにおいて大活躍した点は象徴的であった。従来からの枠を飛び越えて新しいものに挑戦することの重要性が実例を持って強調されるとともに、国を越えた競争が今後一層厳しくなるであろうと予感された。

さらに、選手一人一人が積極的に海外に飛び出し、外国選手に交じって経験を深め競争力を高める努力をしてきたことも強調された。近年、野球をはじめサッカー、ゴルフ等においてグローバルな場で活躍する選手が増えてきているが、女子やり投げの選手のように、狭い国内に留まることなく、良き師と訓練の場を求め積極的に異国の地に出向き、自らを高める努力にチャレンジしてきた選手が結果的に素晴らしい成果を上げたことにも大いに注目したい。

これらは、いずれもICBが14年前に設立された時から意識されてきた点である。ICBは、グローバルに活躍したいと思っている若い世代を何とか応援できないかとの思いで設立されてから、それを目指した活動を続けてきたが、オリンピックでの日本人選手の活躍を見ながら、日本人によるグローバルな活躍をさらに後押しするため今後一層頑張らねばならないとの思いを強めた次第である。

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