ICBコラムVol.10:米国エミー賞受賞に想う(副理事長:柏木茂雄)

こんにちは。ICB事務局です。
エミー賞とはアメリカ合衆国で放送されるテレビドラマ、番組に与えられる賞です。
これは映画におけるアカデミー賞、演劇におけるトニー賞、音楽におけるグラミー賞に相当する、最も権威ある文化賞のひとつになっています。
ICBコラムVol10
今回は国際会議経験の豊富な柏木副理事長による、米国エミー賞に関するコラムです。

 

米国エミー賞受賞に想う

ICB副理事長 柏木茂雄

日本の戦国時代を舞台とする米配信ドラマ「SHOGUN将軍」が米国テレビ界最高の栄誉とされるエミー賞の連続ドラマ部門で作品賞など18冠に輝いたとの報道があった。素晴らしいことである。作品賞だけでなく、真田広之さんが主演男優賞、アンナ・サワイさんが主演女優賞を受賞したほか、監督賞、技術系や美術系の賞なども獲得し、テレビ番組の単一シーズンの受賞数としては歴代最多を記録したとある。

正直なところ、私はまだ番組を鑑賞していないし、ストーリーも理解していないが、日本を舞台とした人間ドラマを、日本人俳優やスタッフが米国においてテレビ番組として制作し、セリフの7割が日本語で行われ、米国人が字幕でセリフを読んでいると聞くと思わず感動してしまう。かつては映画もテレビ番組も米国のものばかりがもてはやされた時代があったのに対して、最近はアカデミー賞などで日本や韓国の作品が受賞する例も出てきていたが、これだけ主要部門を制覇するのは大変な快挙であり、日本人として素直に喜びたい。

特に真田広之さんは本作のプロデューサーも務め、これまでの海外作品が描く日本像に疑問を抱き誤解をなくそうと思い、また、日本の役者やスタッフを世界に届けることを期待して20年にわたって続けられてきた努力と執念の結果が今回の快挙につながったとの報道を見ると頭の下がる思いである。伝手もなく、可能性も無いのは承知だが、真田さんの苦労話を是非ICBの講演会で聞かせて頂きたいと思ったくらいである。(伝手がある方がおられれば是非ご連絡ください。)

私がもう一人興味を持ったのは主演女優賞を受賞したアンナ・サワイさんである。ウィキペディアによればニュージーランド生まれの日本人で、幼少期をニュージーランド、香港、フィリピンで過ごし、日本語と英語が堪能で現在は海外で活動中とある。2002年10歳の時に日本に移り、その2年後、1万人の応募者の中から舞台ミュージカル「アニー」の主人公に選ばれる等、以前から芸能界で活躍されていたようである。日本の女性ダンスボーカルグループ・FAKYの元メンバーとあるが私にとっては未知の方である。彼女がFAKY時代にインタビューで答えた言葉としてこのようなものがあるらしい。
「自分がやりたいことは自分が1番分かっていると思います。自分の人生なので夢を叶えるために着実にやることはやって、周りがなんと言おうと絶対に叶えるという思いを強く持っていたら、きっと大丈夫です。私もそうやってきたので、みなさんにもそうやって頂きたいなと思います。」
夢かもしれないが、彼女も是非ICBで講演して頂きたい方だと思った。

ICBはグローバルな場で活躍したい等の夢を叶えたい方を引き続き応援していきたいと思います。よろしくお願いします。

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