ICBコラムVol.6:「パーテーション」はやめてくれ!(理事長:松平恒和)

こんにちは。ICB事務局です。
57年ぶりに東京で開催されたオリンピック、日本人選手の活躍が光る大会となりましたね。
ICBコラムVol6
今回は松平理事長がこのコロナ禍、またオリンピックで盛んに目にしたカタカナ英語について考えるところをつづります。

「パーテーション」はやめてくれ!

ICB理事長 松平恒和

コロナ禍で出現した様々な現象のひとつにアクリルの仕切り板がありますね。オフィスをはじめとしてレストランや蕎麦屋にいたるまで飛沫による感染防止のため設置されている。これをよく「パーテーション」と呼ぶのを耳にします。これはコロナ以前から使われている言葉らしいですがもちろん元は英語の Partitionです。カタカナでいうなら「パーティション」。ところがNHKのアナウンサーや東京都の公式な発表文までもが「パーテーション」というのを聞いてまことに気の滅入る思いをしています。

そもそも外国語をカタカナ表記にしてすぐ取り入れる日本語の柔軟性は便利といえば便利ですが日本語化することによって却ってそのままでは外国人に通じなくなるというのはいかがなものでしょうか。確かに「ティ」とか「ディ」など元々日本語にない表記あるいは発音であるとはいえ、たとえば今時Partyをパーテーとかパーチーという人はいないでしょう。デズニーという方も以前は結構おられましたがディズニーがほぼ定着して久しい。せっかくティ、ディ、トゥ、ドゥなどの表記に抵抗感がなくなり公的な利用も認められてきたようですから、おおいに活用してほしいものです。一方で、ライン↗とかクラブ↗とかの妙な抑揚の付け方も私にはどうも抵抗感があります。もうひとつ、最近耳にする和製英語に駅の「ホームドア」があります。どう見ても “Home door”のカタカナ表記ですがそうではない。英語のPlatformがプラットホーム、さらには単にホームとなり、そこにドアを付けるからホームドア。もっともこれをフォームドア(form door?)と言ってみたところで外国人には通じませんが。

最近面白いと思ったのは五輪の開会式で各国選手団の入場が初めて日本語の五十音順に行われたこと。世界の皆さんは自国の代表団がいつ入場するか、ちょっとしたミステリーだったでしょうね。Vietnamの次がBenin、その次がVenezuelaそしてBelarus。またRomaniaのあとがLuxembourg、次がRwanda、Lesothoの順。BとV、LとRを区別しないカタカナ表記のなせる技ですが各国の皆さんは頭をひねったことでしょう。

日本人同士にしか通用しない和製英語や妙なカタカナ表記は国際交流の上では百害あって一利なし、というと言い過ぎかもしれませんが、それにしても日本になかった西洋の概念、事象やモノに見事な日本語を次々に編み出した明治の先達は偉かった。

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